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自民パーティー券事件

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に過少記載したとして刑事告発されました。

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首相、帰国当日の6日に自民メンバーと協議 政治資金規正法改正

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衆院3補選の結果などを記者に問われ、厳しい表情を見せる岸田文雄首相=首相官邸で2024年4月30日午前9時42分、平田明浩撮影 拡大
衆院3補選の結果などを記者に問われ、厳しい表情を見せる岸田文雄首相=首相官邸で2024年4月30日午前9時42分、平田明浩撮影

 岸田文雄首相は4日(日本時間5日)、訪問先のブラジル・サンパウロで記者会見し、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正について「今国会の改正に向けて全力を挙げていく」と強調した。そのうえで「ゴールデンウイーク明けから政治改革特別委員会での議論に資するよう、6日の帰国当日にも党政治刷新本部のメンバーと面会し、さらに何をすべきか、改革の方向性を確かなものにしたい」と述べた。

 首相は、国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧・文書通信交通滞在費)の支出の公開に関し「早期に結論を出せるよう各党と議論を行う」とした。

 衆院解散・総選挙について「先送りできない課題に全力で取り組んでいく。課題について結果を出すことが重要で、それ以外のことは現在考えていない」と述べた。憲法改正については「任期中に実現したいという思いはいささかも変わりはない」としたうえで「時間的制約がある中でも、一歩でも議論を前に進めるために最大限努力していきたい」と語った。

 首相は今回の外遊の成果について、ブラジルやパラグアイなどをはじめとする「グローバルサウス」(新興・途上国)との連携で「大変有意義だった」と強調した。

 首相就任以来初めての南米訪問で、ブラジルとは脱炭素や環境対策の協力枠組みの立ち上げで合意。パラグアイとも宇宙分野などで協力覚書を締結した。首相は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するという共通の目標に向けて、日本は中南米諸国を含む各国に対し、多様性、包摂性のあるきめ細かい協力を行っていく」と述べた。今年11月にブラジルのリオデジャネイロで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の成功に向けて「ブラジルと引き続き協力していく」とも語った。

 首相は日本時間5日昼、サンパウロを政府専用機で出発し、帰国の途に就いた。6日午後に帰国する。【サンパウロ村尾哲】

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