DF伊藤洋輝(24)がフル出場した3位シュツットガルトはホームで2位バイエルン・ミュンヘンを3-1で下し、3試合ぶりの白星を挙げた。来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を決めていたチームは勝ち点67とし、Bミュンヘンとの差を2に縮め、4位以上も確定した。

伊藤は3バックの一角ではなく、左サイドバックで先発。Bミュンヘンの19歳FWテルを抑えつつ、積極的に攻め上がった。ドイツ代表MFヒューリッヒとの好連係で左サイドの攻撃を活性化した。

試合は前半29分に右サイドバックで先発したDFステルギウの今季初ゴールで先制。同37分にケーンのPKで同点に追い付かれたが、後半38分に途中出場の韓国代表MFチョン・ウヨンが左からのクロスを頭で合わせて勝ち越した。試合終了間際にはカウンターから追加点を奪って快勝。終了直前にBミュンヘンのトゥヘル監督が主審に抗議し、イエローカードを受けた。

シュツットガルトは今季21勝目。残り2試合でクラブのシーズン最多勝記録に並んだ。ヘーネス監督は「PKで失点はしたが、やろうとしていたことの多くがうまくいった。(4位以上が決まり)自力でCLの出場権を獲得できた。とても誇りに思う」と語った。

伊藤は今季開幕直後に2027年6月まで契約を延長し、日本代表としてアジア杯に参加した期間以外はほぼフル稼働。チームの主力として充実のシーズンを送っている。試合後にはチームの公式X(旧ツイッター)に「きょうも応援ありがとうございました」と日本語でファンにメッセージを送った。