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イスラエル・ハマス戦闘

パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルへの戦闘を開始しました。

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イスラエルとハマスの停戦交渉で「顕著な進展」 エジプト報道

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イスラエル軍の空爆で破壊された住宅=パレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファで5月3日、ロイター  拡大
イスラエル軍の空爆で破壊された住宅=パレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファで5月3日、ロイター 

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの休戦に向けた交渉を巡り、ハマスの代表団は4日、エジプトの首都カイロで、仲介するカタール、エジプトと協議を開始した。エジプトメディアは「顕著な進展があった」と伝えているが、ハマスが求める戦闘の終結に関しては双方に隔たりがあるとみられ、詰めの交渉を続けている模様だ。

 交渉中の休戦案は、第1段階として、6週間の休戦後、ハマスが拘束する人質の一部の解放を進めながら、恒久的な停戦を議論するとの内容とされる。

 米ニュースサイト「アクシオス」は4日、イスラエル政府関係者の話として、ハマスが戦闘終結の正式な約束なしに、第1段階には合意する兆候があると報じた。イスラエル側はハマスとの交渉が進展していると判断すれば、代表団をカイロに派遣するという。

 一方で、イスラエル政府高官は4日、ガザ最南部ラファに侵攻し、ハマスを壊滅させると改めて主張した。「人質解放を条件として戦闘を終結させることには同意しない」と強調しており、交渉の行方はなお不透明だ。

 仲介国は、合意に向けてハマスに圧力をかけている。ハマスの政治部門が拠点を置くカタールは、ハマスが合意を拒否し続ければ、国外に追放する用意があると言及。米国のブリンケン国務長官も4日、「ガザの人々と停戦の間に立ちはだかっているのはハマスだけだ」と述べ、改めてハマスに合意するように迫った。

 ガザ地区では人道状況が深刻化している。国連世界食糧計画(WFP)のシンディ・マケイン事務局長は米NBCとのインタビューで、ガザ北部が「本格的な飢餓状態に陥っている」と警告した。ガザ南部にも飢餓が広がりつつあるという。【エルサレム松岡大地】

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