バスに「こども運転席」 本物そっくりのハンドルで運転士気分に

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路線バスの「こども運転席」で運転士気分を楽しむ児童=千葉県山武市で2024年5月1日午後4時半、高橋秀郎撮影 拡大
路線バスの「こども運転席」で運転士気分を楽しむ児童=千葉県山武市で2024年5月1日午後4時半、高橋秀郎撮影

 こどもの日を前に、ちばフラワーバス(千葉県山武市)は、JR成東駅を起点に同市と九十九里町の沿岸部などを循環する路線「海岸線」のバスに「こども運転席」を新設した。前方カメラによるリアルタイム映像をモニターで見ながら、ハンドルや速度計、スイッチなど本物そっくりの装置を操作して運転士気分を楽しめる。

 同路線の2022年度の利用者は約2万人だったが、赤字となっている。赤字分の計約900万円を両市町が補助している。

 こども運転席は、市の職場体験に参加した成東中学校の生徒が、利用促進策として運転の疑似体験を提案したのがきっかけ。新潟交通(新潟市)の導入例を参考に市と同社で整備した。安全面に配慮し、通常運賃で利用できる。

 こども運転席を設置した1日、ダイヤの空き時間を利用し、子どもたち3人がシートに座り実演。乗務員用の帽子をかぶって運転した山武市の小学2年、太田祥太朗さん(7)は「ハンドルを握って運転士になった気分。モニターが大きくて見やすかった。また乗りたい」、横芝光町の幼稚園児、木村治太郎ちゃん(3)は「ボタンを押して面白かった」、大網白里市の幼稚園児、川井椛ちゃん(4)は「楽しかった」と笑顔で話した。

 ちばフラワーバスの今井明彦運輸部長は「小さい頃からバスに興味を持ってほしい。大人も、子どもたちが座っていない時にご利用ください」と話した。こども運転席の運行など問い合わせは同社(0475・82・2611)。【高橋秀郎】

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