セレッソ大阪MF奥埜博亮(34)が、決意の大阪ダービーへ出陣する。

J1リーグ3位のC大阪と、10位ガンバ大阪の公式戦通算63度目のダービーは6日、パナスタで行われる。

今季ここまで全11戦にインサイドハーフで先発してきた奥埜は、総プレータイム796分で無得点。ベガルタ仙台からC大阪に移籍して過去5年、最も遅かったシーズン初得点は19年(1年目)の開幕10戦目。攻撃的な位置を担うだけに、本人は責任を感じている。

3戦未勝利となるドロー決着となった3日札幌戦の試合後、奥埜は「僕自身も得点やアシストといった、目に見えるものが出ないといけない」と話す。

今季もゴール前に詰める場面は多く、シュートチャンスはあったが、最後の決定力に欠けた。

最後の得点は、23年4月15日の敵地FC東京戦の2発だ。同年7月に右膝を手術するなど過度な疲労を残さないためか、今季は全戦で後半途中に交代している。

「もちろん、最後まで出場したいが、チームとしてやることを一番に優先し、その中で結果を出すこと。出られない選手がいる中で、僕は割り切ってやる」と、最終的にチームのために全神経を注ぐ。

大阪ダービーの奥埜といえば、22年5月21日のホーム戦で2発を見舞い、逆転勝利の立役者になった。勝ち越しヘッドに、ロングカウンターからのダメ押し右足弾。8月に35歳を迎える大ベテランだが、今も躍動感は衰えていない。

「相手もうちを研究してくる中、苦しい時間帯はある。我慢していれば、うちのペースは必ずくる」

現在J1通算290試合40得点。今夏にも大台の300試合に到達する背番号25が、大阪ダービーで2年ぶりの主役になり、三たびの首位浮上を目指す。