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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ウクライナ高官、ロシアからの攻撃で「火力発電能力の9割喪失」

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 ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は3日、共同通信のインタビューに応じ、ロシアから攻撃を受ける電力施設について「火力は90%近く、水力は30~40%の発電能力を失った」と述べた。小型発電設備の供与などで支援する日本に謝意を示し、復興段階での協力関係の強化にも期待した。

 4月中旬にエネルギー関連インフラを狙ったロシアの大規模攻撃で、首都郊外のキーウ(キエフ)州最大の火力発電所が破壊された。南部のザポロジエ原発はロシア側に占拠され「設備管理はますます悪化している」と懸念を示し、部隊の即時撤退を訴えた。

 今後もエネルギー施設は攻撃対象となる一方で、電力供給の維持は「防空能力と強く結びついている」と指摘し、防空システム強化の重要性を強調した。

 ハルシチェンコ氏は4月下旬に訪日し、上川陽子外相らと会談。暖房需要が増す冬を乗り切るための緊急支援を求め、国際協力機構(JICA)や国連開発計画(UNDP)を通じ、日本からガスタービン発電機を「計100基以上受け取る予定だ」と明らかにした。(共同)

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