ロッテのオーバー35トリオが発奮した。35歳の4番ソトが1発で決めた。

0-0の8回1死一塁、楽天内のスライダーを左翼席へ。決勝の2号2ランとし「前の打席(6回無死二、三塁)で4、5、6番で1点も取れなかったのが悔しかった。自分が決めるという気持ちでいった」と笑った。

今月37歳になる角中は、点に直結こそしなかったが唯一の3安打。チーム最年長の38歳荻野はダイビングキャッチ、センターゴロなど好守備を連発した。吉井監督は「おじさんたちに期待していた。おじさんと言ったらダメですけども」と、ベテランの匠(たくみ)の技に勝敗を預けていた。

野手5人を入れ替えたオーダーは若手への「喝」でもある。内野ゴロでの1点しか取れなかった3日の敗戦後、同監督は「若い子に頑張ってもらわないとチームが前に進まない」と言った。一塁は25歳の安田からソトに。右翼は23歳の山口から角中に。中堅は32歳岡から荻野に。遊撃は23歳友杉から26歳小川に変えた。9人の平均年齢は28・4歳から31・7歳に上昇した。

角中は「若いのが打ってくれないんで、自分とか外国人が仕事するしかない。その間に若いのがいい感覚をつかんでもらえたらありがたいです」。ベンチから戦況を見届けた安田や山口らに、まだまだ大きな背中で見せた。【鎌田良美】

▽ロッテ荻野(中堅と右翼で好守連発)「角中は打撃技術がありますし、僕も使ってもらったところで結果を出せるように何とかやろうと。ヒット打てるに越したことはないですけど、やることはできたと思う」

▽ロッテ・メルセデス(6回無失点。未勝利ながら5試合の防御率は0・62)「守備でいいプレーに助けられて、自分も積極的に攻められたよ。しっかり無失点に抑えられてよかった」

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