- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
11月5日の米大統領選まで残り半年となる。4年前に続いて再び対決する民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)の支持率は伯仲している。両陣営とも勝敗を左右する七つの「スイング・ステート(2大政党の間で支持が揺れる州)」で、重点的に選挙運動を展開している。
ラストベルトはどちらに
「物価を下げ、賃金を上げ、アメリカンドリームに手が届くことを望むなら、ドナルド・トランプに投票するしか選択肢はない」。トランプ氏は1日、ニューヨークでの刑事裁判の休廷日に合わせて、中西部ミシガン、ウィスコンシン両州を遊説して回った。
不倫関係を主張する女性への「口止め料」を巡る裁判は4月中旬以降、週3~4日開かれており、トランプ氏も出廷している。選挙と裁判の費用を捻出するため、大口献金者を集めた資金集めパーティーを開く必要にも迫られ、有権者と接する機会は激減している。
こうした中、重点を置くのが、2016年の大統領選で白人労働者を引きつけ、初当選の原動力を得た中西部などのラストベルト(さびついた工業地帯)だ。バイデン政権で進んだインフレ(物価高)は「増税のようなものだ」と批判し、20年の前回選で敗れたミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの3州を奪還しようとしている。
一方、バイデン氏は、橋やインターネット網などのインフラ整備、雇用創出などの実績をアピールしている。優勢な州で勝利し、さらにこの3州を制すれば、選挙人獲得数は当選ライン(270人)に届く見込みだ。米CNNは「(3州に多い)白人中高年のバイデン氏の支持は20年の水準と変わっていない。非白人の支持離れが懸念される南部や西部の接戦州よりも、(ラストベルトの)3州の方がバイデン氏の勝算は大きい」と分析している。
中南米系の票の行方は
中南米系の票の行方も焦点だ。「前回、ドナルド・トランプを打ち破れたのは、あなたたちのおかげだ。もう一度、彼をやっつけよう。あなたたちの助けが必要だ」。バイデン氏は3月に西部アリゾナ、ネバダ両州を回った際、メキシコ料理のレストランに立ち寄り、中南米系に支持を求めた。
両州では中南米系の人口が約3割を…
この記事は有料記事です。
残り1583文字(全文2496文字)
【時系列で見る】
-
トランプ氏三男バロンさん18歳、政界デビュー 7月の党大会に参加
8日前 -
日本でも陰謀論が再燃?=國枝すみれ(デジタル報道グループ)
8日前 -
トランプ氏裁判で検事の適格性審理へ 公判遅れか 米南部州控訴裁
9日前 -
トランプ氏「機密文書」裁判は無期限延期 大統領選後の可能性も
10日前 -
米州知事、1歳2カ月の猟犬「銃殺」が波紋 副大統領候補外れる
10日前 -
賃上げなき庶民を襲う「インフレ禍」 果実を手にできぬ米国の人々
11日前 -
普通の幸せを望むのは強欲か? ストに勝利、年収4年で350万円増
11日前 -
持ち家を失った父の記憶 「きっと勝つ」不安で見守ったストの行方
11日前 -
私はストでマイホームを勝ち取った 米経済「独り勝ち」支える賃上げ
11日前 -
米大統領選まで半年、カギ握る接戦7州で激戦 注目点はどこか
13日前深掘り -
敗北認めぬトランプ氏浮き彫りに ゴア米元副大統領に文民最高勲章
14日前 -
トランプ氏、デサンティス氏と関係修復 「打倒バイデン」で協力へ
19日前 -
バイデン氏、トランプ氏に「眠そう」と皮肉 「居眠り」報道受け
20日前 -
「中国が大統領選に干渉画策の証拠ある」 アメリカ国務長官が懸念
21日前 -
米最高裁、トランプ氏の免責特権巡り審理 保守判事は一部容認も
22日前 -
米TikTok「禁止」法成立 バイデン氏陣営はアプリ使用継続
23日前 -
「私の予算を可決」 バイデン氏、メンツ保つ勝利 再選に追い風
23日前 -
麻生太郎氏、トランプ氏とニューヨークで会談 「もしトラ」備え
24日前 -
トランプ氏、34年ぶりの円安・ドル高に「米国にとって大惨事」
24日前