葵祭を前に…ヒロインが青空の下で5年ぶりの儀式 京都・下鴨神社

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
「御禊の儀」で御手洗池に手を浸して身を清める斎王代=京都市左京区の下鴨神社で2024年5月4日午前10時54分、山崎一輝撮影
「御禊の儀」で御手洗池に手を浸して身を清める斎王代=京都市左京区の下鴨神社で2024年5月4日午前10時54分、山崎一輝撮影

 京都三大祭りの一つである「葵祭(あおいまつり)」(15日)を前に、ヒロインの「斎王代(さいおうだい)」が心身を清める「御禊(みそぎ)の儀」が4日、京都市左京区の世界遺産・下鴨神社であった。雲一つない青空の下、華やかな十二ひとえ姿の斎王代が儀式に臨んだ。

 「御禊の儀」は上賀茂神社(京都市北区)と交互に開催。新型コロナウイルス禍により3年連続で中止になり、下鴨神社では2019年以来5年ぶりとなった。三笠宮家の彬子さまも臨席された。

 66代目の斎王代を務める、京都市中京区の会社員、松浦璋子(あきこ)さん(22)は、雅楽が奏でられる中、童女(わらわめ)ら50人の「女人列」を伴って、鳥居から境内の御手洗(みたらし)池へ。池の水に両手の指先を浸し、身を清めた。その後、息を吹きかけた竹製の斎串(いぐし)を橋の上から清流に流し、けがれをはらった。

 松浦さんは「十二ひとえを着るのも、神事も人生で初めての経験で不安だったが、無事に終わりほっとしている。元々斎王様は御禊の儀から本祭までつつましく生活していたと伺っている。私も見習って生活したい」と話していた。【大東祐紀】

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月