「反撃に出ます」今村翔吾さん 本の聖地にシェア型書店開設の狙い

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シェア型書店「ほんまる」の店内で談笑する作家の今村翔吾さん(右)とクリエーティブディレクターの佐藤可士和さん=東京都千代田区で2024年4月27日、三浦研吾撮影
シェア型書店「ほんまる」の店内で談笑する作家の今村翔吾さん(右)とクリエーティブディレクターの佐藤可士和さん=東京都千代田区で2024年4月27日、三浦研吾撮影

 直木賞作家の今村翔吾さんが4月、東京・神保町にシェア型書店をオープンさせた。これまでも大阪や佐賀で書店を運営してきた今村さんが、なぜ「本の街」として知られる神保町に新たに書店をオープンしたのだろうか。【松原由佳】

 「どうぞ!」。司会のかけ声と共に、参加者が一斉にテープカットをすると、大きな拍手と歓声が起こった。4月27日、本の聖地・神保町の一角にシェア型書店「ほんまる」が誕生した。今村さんは「出版業界をあきらめないための反撃の本丸として、『ほんまる』が神保町にできたことを喜びます。今日ここから、出版の灯を絶やさないための反撃に出ます。歴史の一ページになるよう頑張っていきます」とあいさつした。

 シェア型書店とは、本屋の棚を「棚主」が借りて、おすすめの本などを販売する新たな書店の形だ。比較的小規模なサイズ・低費用で棚を借りることができたり、他の棚主や本に関わる人たちとのつながりを作れたりする利点があり、近年少しずつ広がっている。

 今村さんがシェア型書店に…

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