セレッソ大阪はゴールデンウイーク最終日の6日、公式戦通算63度目の大阪ダービーに臨む。

J1リーグ第12節で現在3位のC大阪が、同10位のガンバ大阪の本拠地パナスタに乗り込む。

クラブ設立30周年の目標をリーグ初優勝に設定し、ここまで2度、首位に浮上したC大阪は、現在3戦未勝利(2分け1敗)で3位まで後退。この大阪ダービーが優勝圏内に残れるか、1つの試金石になる。

3日の札幌戦を引き分けた小菊昭雄監督(48)は「私が監督になり、ダービーに勝って、そこから一気にチームの成長スピードが上がっていった」とコメントしたように、小菊セレッソはG大阪にめっぽう強い。

両軍の対戦は過去30年の歴史で、公式戦通算でC大阪が22勝12分け28敗と負け越す。

内訳はリーグ戦で16勝7分け23敗、ルヴァン杯で3勝5分け4敗、天皇杯で2勝1敗、ACLで1勝。

ただ、この5年間で顕著なのは、C大阪が圧倒していること。

公式戦では19年9月以降、9勝4分け2敗。リーグ戦になると19年5月の黒星を最後に9戦不敗(7勝2分け)で、小菊監督が就任した21年8月以降、5戦全勝という心強いデータがある。

過去にスコアレスドローは22年4月のルヴァン杯での1度だけで、大阪ダービーはその時のチーム成績や状況、流れに関係なく、互いにプライドを懸けて打ち合い、名勝負を繰り広げてきた歴史がある。

小菊監督は「ダービーは魂と魂がぶつかり合い、プライドを懸けて戦うもの。勝ったら天国、負けたら地獄」と、これまでの取材やミーティングで選手に説いてきた。

現在6試合連続ゴール中で絶好調のFWレオ・セアラ(29)は、G大阪戦で7試合に伸ばせば、98年MF森島寛晃(現社長=52)のクラブ最長記録に並ぶ。

「もちろん、決めたい思いはあるが、まずはチームが勝つこと。何よりもチームの勝利にフォーカスし、連勝を続ける第1歩にしたい」とレオ・セアラ。リーグのG大阪戦は2試合連続得点中と相性はいい。

95年の初対戦から大阪ダービーの熱気を感じてきた森島社長は、札幌戦後に「負けられない一戦。選手やスタッフ、みんなそう思っている」と話している。

注目のキックオフは6日午後1時5分。NHKテレビ(大阪ローカル)でも生中継される予定。