父に「ベンチに入れなくてもごめんね」 高校で日本代表候補に急成長

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
U18高校日本代表候補選手の強化合宿で行われた実戦形式の練習で、力投する北照の左腕・高橋幸佑投手=奈良県内で2024年4月5日午後0時32分、長宗拓弥撮影
U18高校日本代表候補選手の強化合宿で行われた実戦形式の練習で、力投する北照の左腕・高橋幸佑投手=奈良県内で2024年4月5日午後0時32分、長宗拓弥撮影

 奈良県内で4月上旬、野球のU18(18歳以下)高校日本代表候補選手による強化合宿が3日間の日程で行われた。注目を集めたのが、春夏通算10度の甲子園出場実績を持つ北照(北海道)で、140キロ台後半の直球を誇る左腕・高橋幸佑(こうすけ)投手(3年)だ。しかし、高校入学時の球速は120キロに満たなかったという。本人も周囲も驚く成長曲線を描いたのは、高校入学後だった。

 センバツが終わったばかりの今春、高橋投手は気合十分に腕を振っていた。今秋に台湾であるU18アジア選手権を見据えた合宿でのシーンだ。

 大阪桐蔭の平嶋桂知(かいち)投手ら甲子園を沸かせた世代を代表する投手に交ざり、ブルペンではキャッチャーミットの小気味よい音を響かせた。球の勢いには目を見張るものがあり、広陵(広島)の只石貫太捕手(3年)が「球に角度があって、きょう受けた中で一番重い球だった」と絶賛するほど。代表チームを率いる小倉全由(まさよし)監督も「球が力強くて、右打者のインコースにしっかり投げられる。良いピッチングをしているなと思いましたね」と名指しで褒めた。

「甲子園で見ていた人ばっかり」

 一方の本人はプレッシャーに感じていない。むしろ憧れた選手の中に入って楽しそうだった。「今ここにいることが驚きで不思議な感じ。最近…

この記事は有料記事です。

残り1180文字(全文1726文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月