小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

スプレッドシートのQUERY関数を使ってかんたんにデータを抽出する方法【図解】

2024.05.04

スプレッドシートのQUERY関数の使い方がよく分からない、という方も多いのではないだろうか。QUERY関数は少し覚えることが多いが、非常に汎用性が高く便利な関数だ。

本記事ではQUERY関数の使い方について解説する。QUERY関数を使って情報を抽出する方法や、情報を並べ替える方法についてもまとめた。

QUERY関数とは?

QUERY関数は選択範囲の情報を出力できる関数だ。1つのセルに対してQUERY関数を実行することで、選択範囲の情報をまとめて取得してくれる。たとえば「QUERY(A1:A10)」とすることで、A1〜A10の値を一括で取得することができる。

QUERY関数を使わなくても、コピー&ペーストすれば良いと思うかもしれない。

だが、コピー&ペーストすると、コピー元の情報が変更された場合に、再度コピーしなくてはいけない。QUERY関数を使えば、コピー元が変更された際に自動的に更新してくれるので、再度コピーする必要がなくなる。

また、QUERY関数は別シートからデータを取得することも可能だ。さらに、IMPORTRANGE関数を組み合わせることで、別ファイルのシートからデータを取得することもできる。

QUERY関数の基本的な使い方

QUERY関数の基本的な使い方について解説する。

QUERY関数を使って次の3つを行う方法を順番にみていこう。

  1. 選択範囲の情報を表示させる
  2. 別シートの選択範囲の情報を表示させる
  3. 別ファイルの選択範囲の情報を表示させる

■1.選択範囲の情報を表示させる

まず、同じシートの選択範囲の情報を表示させる方法をみていく。

以下の画像では「=QUERY(A1:B3)」と記入している。

実行すると、A1からB3までのデータを一括で表示できていることが分かる。

■2.別シートの選択範囲の情報を表示させる

続いて、別シートの選択範囲の情報を表示させる方法を解説する。

以下の画像のように「=QUERY(‘テスト2’!A1:B3)」と記入しよう。

実行すると「テスト2」に書かれた情報を取得することができる。

■3.別ファイルの選択範囲の情報を表示させる

最後に、別ファイルの選択範囲の情報を表示させる方法を解説する。

別ファイルの情報を取得する場合、IMPORTRANGE関数を使う必要がある。IMPORTRANGE関数にファイルのURLを指定することで、そのURLのファイルを参照することが可能だ。

以下の画像では「=QUERY(IMPORTRANGE(“https〜”,”‘テスト2’!A1:B3″))」と記入している。まず、IMPORTRANGE関数を使って、別ファイルのシート「テスト2」のA1〜B3のデータを取得している。そして、取得したデータに対してQUERY関数を使っている。

実行すると、次のようにデータを取得・表示できていることが分かる。

QUERY関数で選択範囲の情報を絞り込む方法

先ほど、QUERY関数で選択範囲の情報を一括で取得する方法を解説した。

しかし、QUERY関数の本領は実はここからである。QUERY関数は取得したデータのうち一部の情報だけを絞り込んで表示することも可能だ。たとえば、特定の値だけを表示したり、数値が一定よりも大きい値だけを表示したりすることができる。

ここからは、QUERY関数で情報を絞り込む方法を解説しよう。QUERY関数で次の3つを行う方法について順番に解説していく。

  1. 特定の列のみを表示させる
  2. 条件に合致した情報のみを表示させる
  3. データを並び替えて表示させる

■1.特定の列のみを表示させる

まず、特定の列のみを抽出して表示する方法を解説する。

以下の画像では「=QUERY(A1:B3, “Select A”)」と記入している。QUERY関数によって、A1〜B3の中でも、A列のデータのみを抽出している。「Select」は列を指定する構文だ。

実行すると、A列のデータのみが表示されていることが分かる。

■2.条件に合致した情報のみを表示させる

次に、何らかの条件に合致した情報のみを表示させる方法を解説する。

次の画像では「=QUERY(A1:B3, “Where B=‘田中’”)」と記入している。これは、「B列が田中である」行のみに絞り込んでいる。「Where」は検索条件を指定する構文だ。

実行すると、B列が「田中」である行のみが表示されている。

■3.データを並び替えて表示させる

最後に、データを並び替えて表示させる方法をみていこう。

次の画像では「=QUERY(A1:B3, “Select B order by A”)」と記入している。「order by A」によってデータをAの順番で並び替えている。

実行すると、B列のデータがAの順番で表示される。

まとめ

本記事ではスプレッドシートでQUERY関数を使う方法について解説した。最後に、QUERY関数の基本的な使い方についておさらいしよう。

  1. 選択範囲の情報を表示させる
    1. 例:=QUERY(A1:B3)
  2. 別シートの選択範囲の情報を表示させる
    1. 例:=QUERY(‘テスト2’!A1:B3)
  3. 別ファイルの選択範囲の情報を表示させる
    1. 例:=QUERY(IMPORTRANGE(“https〜”,”‘テスト2’!A1:B3″))

また、QUERY関数で選択範囲の情報を絞り込む方法は次のとおり。

  1. 特定の列のみを表示させる
    1. 例:=QUERY(A1:B3, “Select A”)
  2. 条件に合致した情報のみを表示させる
    1. 例:=QUERY(A1:B3, “Where B=‘田中’”)
  3. データを並び替えて表示させる
    1. 例:=QUERY(A1:B3, “Select B order by A”)

QUERY関数は汎用性が高いので、使い方を覚えておこう。

構成/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年5月16日(木) 発売

新NISAで狙え!DIME最新号は「急成長企業55」、次のNVIDIAはどこだ!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。