「親の顔が見たい」 部下に暴言、39歳消防職員を減給 大阪

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 部下職員に差別発言やセクハラ発言を日常的に繰り返したとして、大阪府枚方寝屋川消防組合は2日、枚方東消防署警備課長尾出張所の男性係長(39)を減給(10分の1)3カ月の懲戒処分にしたと発表した。同日付。

 組合によると、男性係長は2018年4月~23年9月、所属していた枚方東消防署と寝屋川消防署の部下職員男女6人に対し、「どんな親やねん。親の顔が見たい」などと暴言を繰り返したり、ホースの金具の接合部分を男性器、女性器の名称で呼んだりした。

 23年11月下旬に、寝屋川市役所にセクハラに関する匿名の投書が、組合のハラスメント相談外部窓口にパワハラに関する相談が、それぞれあった。関係職員に聴取後、同組合ハラスメント審査委員会による調査で、24年3月下旬にハラスメントに認定された。

 男性係長は暴言について、「心理的安全性が高い関係性が構築されていれば、さまざまなハラスメント発言も問題ないという誤った認識をしていた。多くの方にご迷惑をおかけし、被害者の皆さんには申し訳ない」と話しているという。一方、被害者は「不快感や嫌悪感を抱きながらも、職場の人間関係の悪化などを懸念し、声を上げられなかった」などと話しているという。

 組合は、管理監督責任を負う、当時の寝屋川消防署長ら計12人を2日付で訓告処分とした。吉岡良和総務部長は「市民の皆様の信用を失墜し、深くおわびする。より一層の服務規律の確保と再発防止の徹底を図り、信頼回復に努める」とコメントした。【面川美栄】

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