バイデン氏、日本は中露と同じく「外国人嫌い」 関係に水差す発言

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バイデン米大統領=2024年1月23日、秋山信一撮影 拡大
バイデン米大統領=2024年1月23日、秋山信一撮影

 バイデン米大統領は1日、首都ワシントンで講演し、日本を中国やロシアと並べて「外国人嫌いで、移民を望まないから、(経済的な)問題を抱えている」と述べた。複数の米メディアが報じた。11月の大統領選に向けてアジア系米国人らの献金を募るイベントでの発言で、移民の貢献を強調する狙いがあったとみられるが、4月に岸田文雄首相の国賓待遇の訪米で緊密さをアピールした日米関係に水を差す発言となった。

 バイデン氏はアジア系の支持者らを前に「米国の経済が成長している一因は、あなた方にある。我々は移民を歓迎しているからだ」と強調。「中国の経済がひどく失速しているのはなぜか。日本やロシアが問題を抱えているのはなぜか。彼らが外国人嫌いで、移民を望まないからだ」と指摘した。

 イベントは5月がアジア系、ハワイ系、太平洋島しょ系の「文化遺産月間」に当たることから企画された。非公開だったが、バイデン氏の講演部分は米メディアの同行記者団の取材が認められた。

 米NBCニュースは「多くの専門家はバイデン氏の指摘に同意するだろう」と報じる一方で、「外交的に米国の最も緊密な同盟国の一つに言うべきことではない。米国も外国人嫌いの問題を抱えている」との有識者の見方を伝えた。【ワシントン秋山信一】

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