「高速ゆうばり号」9月末で廃止 夕張-札幌行き来のバス消滅へ

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終点の「札幌駅前」に到着した高速ゆうばり号=札幌市中央区で2024年5月2日午後5時36分、谷口拓未撮影
終点の「札幌駅前」に到着した高速ゆうばり号=札幌市中央区で2024年5月2日午後5時36分、谷口拓未撮影

 北海道中央バスが夕張市と札幌市を結ぶ都市間高速バス「高速ゆうばり号」を9月末で廃止とする意向であることが2日、判明した。夕張市が明らかにした。夕張と札幌を行き来するバスは、路線バスを含めて消滅することになる。

 夕張市地域振興課によると、ゆうばり号は夕張、札幌発が1日各3便運行されていたが、中央バスは運転手不足や運行経費増、利用者減などを理由に路線維持が困難だと市側に説明した。

夕張方面などに向かうバスに乗ることができる札幌駅前のバス停留所=札幌市中央区で2024年5月2日午後5時39分、谷口拓未撮影
夕張方面などに向かうバスに乗ることができる札幌駅前のバス停留所=札幌市中央区で2024年5月2日午後5時39分、谷口拓未撮影

 夕張市のバスを巡っては、地元の夕鉄バスが2023年9月末限りで札幌市内への路線バスを廃止し、夕張市は事前予約制の市外線デマンドバスを運行している。ただ、市外の発着点は長沼町のため、バスのみで札幌市を往復するには、長沼町から乗り継がなければならない。

 夕張市の担当者は「人はあまり乗っていなかったが、直行便がなくなると利便性が低下する」と懸念した。市は5月の広報紙にゆうばり号廃止を知らせる文書を折り込み、周知を図っている。【谷口拓未】

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