ラファ侵攻の「代案ある」ブリンケン米国務長官がイスラエル側に提案

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イスラエルのガラント国防相と並んで歩くブリンケン米国務長官(左)=イスラエル南部ケレム・シャロムの検問所で2024年5月1日、ロイター 拡大
イスラエルのガラント国防相と並んで歩くブリンケン米国務長官(左)=イスラエル南部ケレム・シャロムの検問所で2024年5月1日、ロイター

 イスラエルを訪問中のブリンケン米国務長官は1日、イスラエルが計画するパレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファへの侵攻を巡り、「大規模な軍事作戦を伴わずにハマスからの挑戦に対処する方法がある」と述べ、イスラエル側に地上作戦以外の方法を提案していることを明らかにした。ネタニヤフ首相らとの会談後に記者団に語った。

 米政府は、ラファ侵攻によって民間人に多数の犠牲が出ることに懸念を示している。ブリンケン氏は「民間人に被害が及ばないようにするための効果的な計画がない限り、大規模な軍事作戦を支持することはできない」と改めて強調し、「まだそのような計画は見ていない」と述べた。

 一方、ネタニヤフ氏が会談でイスラム組織ハマスとの戦闘終結が含まれる条件では合意に応じないと伝えたとの報道については、詳細な説明を避けつつ、「ハマスが判断しなければならないことだが、(休戦案の)合意はパレスチナ人が置かれた状況の改善につながる。彼らの決断を見たい」と語った。【ワシントン松井聡】

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