花嫁姿、見せたかった 駅で結婚式 ローカル鉄道の計らいで実現

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
秋田内陸線を走る列車をバックにフォトウエディングを挙げた上村さん夫婦=秋田県北秋田市で2024年5月1日、田村彦志撮影 拡大
秋田内陸線を走る列車をバックにフォトウエディングを挙げた上村さん夫婦=秋田県北秋田市で2024年5月1日、田村彦志撮影

 秋田県のローカル鉄道・秋田内陸線の比立内(ひたちない)駅(北秋田市)で1日、横浜市の会社員、上村勇介さん(36)と友美子さん(35)の夫婦が列車をバックに二人だけのフォトウエディングを挙げた。友美子さんにとって秋田は思い出の詰まった第2の故郷。満面の笑みを浮かべながら写真に納まった。

 友美子さんの母は比立内駅に近い北秋田市阿仁幸屋渡出身。小さい頃から母が実家に里帰りする際に利用していた秋田内陸線に乗車するのが大きな楽しみだった。

 二人が婚姻届を出したのは新型コロナウイルスが流行中の2020年。22年には友美子さんの祖父が花嫁姿を見ることなく他界した。「せめて祖父が送り迎えしてくれた思い出の駅で写真撮影を」と思い立ったという。

 運行会社・秋田内陸縦貫鉄道の粋な計らいで、比立内駅に午後0時53分着の上り普通列車を背景に、スーツ姿の勇介さんとウエディングドレス姿の友美子さんが写真撮影。思い出の駅、美しい自然の中での結婚式に、二人は「新しい思い出を作ることができた」と話した。【田村彦志】

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月