ジョン・レノンの黒歴史? 妻ヨーコ公認の“愛人”と過ごした日々

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映画「ジョン・レノン 失われた週末」の一場面。ジョン・レノン(左)とメイ・パンさん=© 2021 Lost Weekend, LLC All Rights Reserved
映画「ジョン・レノン 失われた週末」の一場面。ジョン・レノン(左)とメイ・パンさん=© 2021 Lost Weekend, LLC All Rights Reserved

 ビートルズの元メンバー、ジョン・レノンと、日本人の妻オノ・ヨーコ(91)。故篠山紀信が撮影した、有名な口づけの写真に象徴されるように、仲むつまじい夫婦として知られる。しかし、ちょうど50年前、倦怠(けんたい)期を迎え、すさんだ生活をしていたジョンには、ヨーコ公認の“愛人”がいたのをご存じだろうか。

 その人の名は、メイ・パンさん(73)。中国系アメリカ人女性で、ジョンとヨーコの個人秘書だった。彼女がジョンと過ごした日々を描いたドキュメンタリー「ジョン・レノン 失われた週末」が5月10日、全国で公開される。メイさん本人が4月、毎日新聞のオンライン取材に応じ、ジョンの素顔やビートルズ解散後にあったメンバーとの交流について語った。

 彼女の名や、ジョンと一時、恋仲だったことは熱心なビートルズファンなら知っている人もいるだろう。その多くは、酒やドラッグに溺れていた1970年代のジョンの「黒歴史」として語られてきた。

 今作では、ジョンとメイさんが暮らした約1年半の充実した音楽活動や、80年に亡くなるジョンにとってどんな意味があったかなどの見方を提示する。

 舞台は73年のニューヨーク。当時、ジョンの浮気など夫婦関係に悩んでいたヨーコが、ほんの気晴らし程度と考えてメイさんとジョンの交際を提案するが、2人が想像以上に本気になっていく。一見、ただの痴話げんかや下世話な物語のようだが、そこには当時ジョンと仲たがい状態にあったポール・マッカートニーとの和解や、ジョンと前妻との間に生まれた長男ジュリアンとの関係修復など、さまざまな人間模様が絡み合う。

 73年秋から75年初頭にかけてジョンと暮らしたメイさんは「私はあの頃のジョンを自由にし、彼自身でいられるようにした」と振り返り、楽曲制作でも「彼の創造性を刺激した」などと語った。【井上知大】

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