けまりでの出会いが大化の改新に 歴史絵巻を再現 奈良・談山神社

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
華麗な衣装で白いまりを蹴り合う蹴鞠保存会のメンバー=奈良県桜井市多武峰の談山神社で、望月靖祥撮影
華麗な衣装で白いまりを蹴り合う蹴鞠保存会のメンバー=奈良県桜井市多武峰の談山神社で、望月靖祥撮影

 奈良県桜井市多武峰(とうのみね)の談山神社で4月29日、恒例の「春のけまり祭」が営まれた。新緑の下、伝統衣装姿で優雅に鞠(まり)を蹴り合う歴史絵巻が繰り広げられ、多くの観光客らが満喫した。

 神社の祭神・藤原鎌足が蹴鞠を通じて中大兄皇子と知り合い、後の大化の改新につながったとの故事にちなみ、毎年春と秋に営まれている。神事の後、蹴鞠(しゅうきく)保存会(京都市)のメンバーが8人1組で円陣を作り、「あり」「やあ」「おう」と声を掛けながら鞠を蹴り合った。

 東京都から来た女性会社員(49)は「以前から見たいと思っており、ようやく念願がかなった。思っていた以上に荘厳で美しかった」と感激していた。【望月靖祥】

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月