詩画作家の星野富弘さん死去 口に筆をくわえ創作に励み 78歳

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星野富弘さん=群馬県みどり市提供 拡大
星野富弘さん=群馬県みどり市提供

 事故で手足が不自由になり、口に筆をくわえて四季の草花などの絵画や詩を創作した詩画作家の星野富弘(ほしの・とみひろ)さんが4月28日、呼吸不全のため群馬県みどり市の病院で死去した。78歳。葬儀は近親者のみで営む。後日お別れの会を開く。

 群馬県東村(現みどり市)生まれ。群馬大を卒業し、高崎市の中学校に体育教諭として着任した1970年、部活動で器械体操の指導中に事故で頸椎(けいつい)を損傷し、手足の自由を失った。

 闘病中、口に筆をくわえて作画、作詩を始めた。色彩豊かな素朴な絵に、生きる喜びなどのメッセージを記した作風で詩画を描き、国内外で「花の詩画展」を開いた。「愛、深き淵より。」「新編 風の旅」「かぎりなくやさしい花々」などの著書の他、作品は教科書にも掲載され、多くのファンを生んだ。みどり市に市立「富弘美術館」、熊本県芦北町に町立「星野富弘美術館」がある。2006年、群馬県の名誉県民になった。

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