紀子さまが結核療養の歴史探訪 東京・清瀬の郷土博物館など視察

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清瀬市立中央公園内の清瀬病院記念碑を視察される秋篠宮妃紀子さま=東京都清瀬市で2024年4月30日午後1時、北山夏帆撮影 拡大
清瀬市立中央公園内の清瀬病院記念碑を視察される秋篠宮妃紀子さま=東京都清瀬市で2024年4月30日午後1時、北山夏帆撮影

 秋篠宮妃紀子さまは30日、東京都清瀬市を訪ね、国内最大級の結核療養地だった歴史が残る場所を巡られた。市郷土博物館で結核に関する展示を見た後、東京府立清瀬病院の記念碑を視察。さらに、かつて療養施設群があった地域を約2時間にわたり歩き「たくさんの学びがありました」と語った。

 清瀬市は1931(昭和6)年に清瀬病院が開設されて以降、療養所や研究所が相次いで建設された。紀子さまは博物館で患者が使っていた日用品や、文学作品を寄せた同人誌などを見学。施設が増えるにつれて商店街が発展していった歴史に触れ「患者の方やご家族、医療関係者と街の方たちが支え合っていたのですね」と話した。

 紀子さまは公益財団法人結核予防会の総裁で、今年4月に就任30年を迎えた。これまでも市内の関係施設を度々訪ねている。

 この日は博物館を見学後、市立中央公園内にある清瀬病院の記念碑に足を運んだ。その後、かつて療養所が建ち並んでいた住宅街、患者が作業療法として植えた桜の大木が残る「桜の園」などを見て回った。

 予防会関係者から説明を受けながらの探訪で、メモを片手に、時折スマートフォンで記録写真を撮影する場面も。患者が新鮮な空気を取り入れる外気療法が行われていた木造小屋「外気舎」が残されている場所では「みなさんが(保存に)ご尽力されたおかげで、私たちが見ることができます」と言葉をかけていた。【山田奈緒】

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