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中国電力は30日、島根原発2号機(松江市)の再稼働の時期を8月から12月に延期した。安全対策工事が遅れ、完了時期を5月から10月に変更することが理由で、燃料装着は6月から10月になる。
中国電はこの日、再稼働に必要な使用前検査の変更申請を原子力規制委員会に届け出た。
島根2号機は、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型。現在の工程では、沸騰水型では東日本大震災以降で最初に再稼働する見込みだった。しかし今回の延期で、最初に再稼働するのは、9月ごろを予定する東北電力女川原発2号機(宮城県)になる見通しだ。
沸騰水型では、東電柏崎刈羽原発7号機(新潟県)も原子炉に核燃料の装着を完了したが、再稼働時期は未定。
島根2号機は2021年9月に新規制基準の適合審査に合格し、22年6月には再稼働の地元同意がそろった。24年5月の工事完了を目指していたが、長く未使用だった設備の点検と工事が重なり、工期が遅れた。23年12月に協力会社の作業員が掘削作業中にコンクリート塊の下敷きになって死亡し、作業を一時中断したことも影響した。【木許はるみ】