22年10月に交通事故に遭い81歳で亡くなったザ・ドリフターズ仲本工事さんの妻、歌手三代純歌(56)が30日、神奈川県警察本部前で取材に応じ、新潮社など出版社3社に対して刑事告訴の申請を行い、受理されたと報告した。
3社に対し、偽計業務妨害罪と名誉毀損(きそん)罪で、神奈川県警に告訴状を提出。22年11月発売の「女性自身」「週刊女性」「週刊新潮」で「病院で(三代が)ドリフターズの加藤茶に大声で怒鳴られた」と書かれた記事が虚偽であるとし「3社が結託して偽計を用いて私(三代)の芸能活動の業務を著しく妨害、名誉を毀損している」と主張した。
同県警本部の正門から現れた三代は「(刑事告訴を)『受理いたします』と言われました」と報告。「うその内容を3社が一緒になって書けるなんておかしい。この一連のことは刑事事件だと思っている」とした。
自身の歌手活動についても「営業を出しても断られる。ここまで落とされて(世間に)悪い印象を与えている、そういう人の歌を聞きたいと思いますか?」と吐露。「もう生きていけないってくらい、本当に傷ついた。ずっと死にたいと思って、友達やジャーナリストの皆さんが助けてくれて今がある。そうじゃなければとっくの昔に私いなくなってると思う」と胸の内を語った。
そして「どういう思いで私をここまで追い込もうとしたのか、うその記事を書いてもうけようとしたのか、絶対に許せない」と怒りをあらわにした。
三代は一部週刊誌の「鬼妻」などの記載や「ドリフターズの加藤茶から『こんなことになったのはあんたのせいだ!』と叱責(しっせき)された」「戒名料を着服しようと相談した」などの記事が虚偽であるとし、社会的評価の低下や精神的損害を被ったと主張。同3社を相手に名誉毀損をめぐる金銭賠償を求める民事裁判を東京地裁に起こしている。
23日には「週刊女性」発行元の主婦と生活社、24日には「女性自身」発行元の光文社との公判に出廷。光文社には4400万円、主婦と生活社には1650万円をそれぞれ請求した。5月には「週刊新潮」を発行する新潮社との公判を控える。