今季のボールは飛ばないのか? 日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が30日、今季の統一球について言及した。

この日、都内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行った。今季はボールが飛びにくい、という声が現場からも挙がっているが、事務折衝の議題にはならなかったという。ただ、森事務局長も「これだけ騒いでるので、気にはなってます」と注目。5月に12球団の選手会役員と順次、面会予定で、ボールについても確認する。

もっとも、ボールの反発係数に問題はないことは確認済みという。統一球の納品前に行われる規格検査では、反発係数は「0・4034~0・4234」の上下限を適用し、「0・4134」を目標値とする。今季開幕時から使用される統一球については、昨年末の時点でNPBより検査結果を通達された。森事務局長は「反発係数は範囲内にあるのは確認できている。目標値に近いところ」と明かした。

4月29日までの時点で、今季は151試合で139本塁打が出た。1試合あたり0・92本となる。昨季は同日までの時点で137試合、179本塁打。1試合あたり1・31本だった。