特集

阪神

プロ野球・阪神タイガースの特集サイトです。

特集一覧

阪神愛、カバンに詰めたって 大学生とメーカーがタッグ 兵庫・豊岡

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
阪神タイガースの「推し活カバン」を企画した豊岡市の大学生=兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大で2024年3月27日午後4時22分、浜本年弘撮影 拡大
阪神タイガースの「推し活カバン」を企画した豊岡市の大学生=兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大で2024年3月27日午後4時22分、浜本年弘撮影

 プロ野球・阪神タイガースを応援する「推し活カバン」を兵庫県豊岡市の大学生とかばんメーカーが企画・製作した。好きな選手のグッズを見せたり隠したり、仕事のオン・オフ両用に工夫されている。5月1日から東京と大阪の百貨店2カ所の店頭に並ぶ。【浜本年弘】

 トートバッグタイプの黒色。阪神の白いロゴが小さく施されている。カバー部分を内側に収納すると、透明なポケット部分が表に出て、選手の缶バッジなどのグッズが見える仕様に変わる。サイズは縦30センチ、横44センチ。メガホンなどの応援グッズも入る。表地ははっ水加工されている。

 発案したのは芸術文化観光専門職大4年の倉田ゆすらさん、中川千代さん、益満綺音さんの3人。3年次の2023年8月、実習先のかばんメーカー「由利」で10日間、「課題を新たな価値に転換する過程の理解」を目標に取り組んだことがきっかけだ。

 由利の課題は、女性向けバッグの取り扱いを拡大すること。学生たちはアイドルやキャラクターなど好きな対象を存分に応援する「推し活」に着目。20代の働く女性を想定し、通勤時や終業後の趣味の音楽ライブなどで使える両用かばんをイメージし、課題解決を狙った。

 由利昇三郎社長は「実習報告にとどめるのは惜しい」と商品化を試み、市内の職人育成校「トヨオカ・カバン・アルチザン・スクール」に試作品を依頼。取引先だった阪神グッズなどの企画卸販売会社「シャープ産業」(神戸市)に打診し、産学協同で進めてきた。

 学生たちは「好きな選手のグッズを身近に置きながら隠せることも重視した。仕事の後のご褒美で存分に楽しめるようにしたかった。大勢の方々の協力で形になり、戸惑うほどうれしい」と話す。

 シャープ産業の久保田憲史(のりひと)社長は「よく考えられた商品なのでタイガースさんからも了解をいただけた。ファンということをさりげなく主張しつつ、阪神愛も十分表現できる」と太鼓判を押す。

 1万5000円。京王百貨店新宿店と阪神百貨店梅田本店内にある阪神グッズショップで販売される。

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月