夫婦でウオーキング中、路上に動けぬ高齢女性 救助、通報に感謝状

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写真撮影に臨む(左から)杉戸署の山田徳行生活安全課長、斉藤和江さん、和己さん、竹村久署長=埼玉県杉戸町堤根の杉戸署で 拡大
写真撮影に臨む(左から)杉戸署の山田徳行生活安全課長、斉藤和江さん、和己さん、竹村久署長=埼玉県杉戸町堤根の杉戸署で

 路上で動けなくなっていた高齢女性を救助したとして、埼玉県警杉戸署は26日、宮代町の無職、斉藤和己さん(67)、和江さん(63)夫婦に感謝状を贈った。

 同署や斉藤さん夫婦によると、3月27日午後8時ごろ、2人が自宅周辺で日課のウオーキングをしていると、路上で動けなくなっている70代の女性を見つけた。

 女性は近くの用水路に誤って入ってしまったとみられ、体がぬれていた。寒そうな様子で呼びかけにも反応がなったため、和己さんが110番。その間、和江さんは「けがしていませんか」などと声をかけ励まし続けた。

 その後、警察官が駆けつけ、女性は病院に搬送された。当時の気温は9・2度。女性は体温が低下していたものの命に別条はなかった。女性は同日夜から行方がわからなくなり、家族が同署に通報していたという。

 和己さんは「女性に気付かなかったら、後悔していたと思うのでよかった」、和江さんは「1人だったら無理だったが、2人でいたので助けることができた」と話した。

 感謝状を手渡した竹村久署長は「当時は夜間で周囲には街灯も少ない状況。もしそばを通らなかったら最悪の事態になっていたかもしれない。ご夫婦の勇気ある行動にとても感謝している」と話した。【安達恒太郎】

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