レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(64)が、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦に向け「どちらもトランジション(攻守の切り替え)に強く、さまざまな形で戦うことができる非常に危険なチーム」と共通点を挙げた。両者は30日にアウェーで対戦する。

29日の前日会見に臨んだ同監督は、10年前の欧州CL準決勝第2戦でBミュンヘンにアウェーで4-0の大勝をしたことを聞かれ「過去は素晴らしい思い出として記憶しているが、明日はまた違ったストーリーになるだろう。第1戦に自信をもって臨むが、クオリティーの高さや勝つためのツール、そして非常に強い個性を持った相手と対戦することを分かっている。我々がこの記者会見に出席できると思っていた人たちはほとんどいなかったので、まずこの場にいられることをうれしく思っている。そして我々には、決勝に進むことができるかもしれない準決勝を戦うための自信がある。しかし、この対戦が180分間(2試合)続くことを忘れてはならない」と話した。

さらには、両チームとも相手の戦術やホームかアウェー、状況によって戦い方を変えられることを強みとして認識。「お互いに明確なアイデンティティーを持たず、違う形でプレーできる」とも語っていた。(高橋智行通信員)