ソロモン諸島 「親中派」のソガバレ首相、続投を断念

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中国を訪問し、李強首相(右)と握手するソロモン諸島のソガバレ首相=北京で2023年7月、AP 拡大
中国を訪問し、李強首相(右)と握手するソロモン諸島のソガバレ首相=北京で2023年7月、AP

 南太平洋島しょ国ソロモン諸島のソガバレ首相が29日、次期首相選出投票に出馬しない意向を示し、首相続投を断念した。地元メディアなどが伝えた。投票は5月2日に実施される。与党側は、マネレ外務・貿易相を擁立する。

 ソロモン諸島では4月17日、総選挙(1院制・定数50)を実施。選挙管理委員会によると、与党は、ソガバレ氏を含む15議席を獲得した。一方、野党連合は選挙後に他の野党との連立を決め、20議席を確保した。首相選出は当選議員らが投票する形式で、独立系議員の動きに注目が集まる。

首相続投断念を表明したソロモン諸島のソガバレ首相(右)と、与党が擁立した首相候補、マネレ外務・貿易相=2024年4月29日、AP 拡大
首相続投断念を表明したソロモン諸島のソガバレ首相(右)と、与党が擁立した首相候補、マネレ外務・貿易相=2024年4月29日、AP

 ソガバレ氏は2019年に通算4期目の首相に就任後、台湾と断交し、中国との国交を樹立。22年4月には中国と安全保障協定を締結するなど、中国との距離を縮めた。今回の選挙では、ソガバレ氏が続投するかどうかが焦点となっていた。【バンコク石山絵歩】

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