首位セレッソ大阪のMF柴山昌也(21)が29日、大阪市内で一般公開された練習で一部メニューをのぞいて参加した。前々節まで2試合連続先発も、けがの影響で27日の前節横浜Fマリノス戦をベンチ外になっていた。

この日、取材に応じたレフティーは「サッカーをやっていれば、こういうこともある。このけがが、意味あるものだと思いたい」と表現し、右膝や大腿(だいたい)部付近をテーピングしていたものの「たいしたことがないといえば、たいしたことはない」と前向きだ。

昨年7月に当時J2の大宮アルディージャから完全移籍。9試合に出場し、J1の強度に慣れた今季は、3月16日鳥栖戦でJ1初ゴールや一発退場もありながら、7試合1得点と首位をいくチームの主力になりつつある。

小菊昭雄監督(48)も「順調に回復しているので、今日の練習もできた。明日のリバウンドを見て、もしかしたら間に合うのかなと期待を持てた」とし、次節5月3日のホーム札幌戦、遅くとも同6日のアウェーG大阪戦での試合復帰を示唆した。

161センチ、59キロと小柄ながらドリブルでの推進力や、守備への切り替えの速さは目を見張るものがある。21日名古屋戦では右足でもパンチのあるシュートを放っており、「(利き足ではない)右でも打てるところを見せたいし、そろそろ(2点目が)ほしい」と意気込む。

「チャンスをもらえたら、結果を残す仕事がしたい。このチームでは強度の高い練習をやらせてもらっているんで、試合だからといって、強度が高く感じることはまったくない」

群馬・高崎市生まれ、J2経由で一本立ちが目前の和製メッシは「着々とコンディションも上がってきている」。インサイドハーフの位置から約1カ月半ぶりの2ゴール目も狙う。