【ドーハ=佐藤成】日本(B組2位)がイラク(C組1位)に完勝し、今年7月開幕のパリ五輪(オリンピック)出場を決めた。8大会連続12度目。アジア最終予選(3・5枠)を兼ねた大会の、勝てば切符が確定する大一番で、守護神のGK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)とDF陣が完封した。

攻めては2得点。前半にFW細谷真大(22=柏レイソル)とMF荒木遼太郎(22=FC東京)が得点を奪い、出場権が確定する決勝進出を果たした。

試合後の場内インタビューで小久保は「本当に23人+スタッフでこの試合を乗り切れたんで、本当に最高の気持ちです」と喜んだ。

ピッチリポーターを務めた元日本代表DFの槙野智章氏から「小久保選手、後ろから見ていて、大会を通して唯一MVPを挙げるとしたら、誰だと思いますか?」と聞かれると、即答した。

小久保「もう俺は絶対、関根を選びますね。もう攻守ともにゴールを守ったり攻撃に関わったりしてたのは、もう本当に彼なんで。彼にMVPを挙げたいなと思います」と、すぐ隣にいたDF関根大輝(21=柏レイソル)の肩に手を回しながら称賛した。

大会を通じて右サイドバック(SB)で先発し続けた関根は187センチの長身を生かして攻守に奮戦。槙野氏から「関根選手、名前が挙がりました。ご自身の評価を教えてください」と振られた。

関根「いや、そうっすね(笑顔)。でも僕の今日のパフォーマンスは本当に納得いくものではなかったですし。でも、そうですね、こうやってチームメイトから本当に評価いただけて、すごいうれしいです」

さらには、左SBとして関根と両翼を担ったDF大畑歩夢(23=浦和レッズ)からも「自分もSBの選手として、やっぱり右の安心感っていうか。そこはいい感じで、自分がサイドを上がってる時も、しっかりとバランス良く守ってくれたりしていたんで、そこは本当に信頼があるなと思いました」と褒められていた。

5月3日(日本時間4日午前0時30分)の決勝では、準決勝第1試合でインドネシアを2-0で下し、初の五輪切符を手にしたウズベキスタンと対戦する。

最後に小久保が「中国戦(1次リーグ初戦)が始まる前から、自分たちは優勝ってところを掲げてきたんで。最後1つ勝って、またチームでこうやって喜び合いたいなって思います」と意気込んで、引き締めた。

【U23日本代表】8大会連続12度目五輪決めた!細谷、荒木弾でイラク下し決勝進出/ライブ詳細