阪神門別啓人投手(19)がプロ初勝利をかけ、5月3日巨人戦(東京ドーム)に今季初先発する。巨人の球団創設90周年を記念し、「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた一戦でマウンドに上がる。この日の広島戦(マツダスタジアム)が雨天中止となり、先発ローテーションの再編が可能なタイミング。西勇や大竹の登板予定日を入れ替える中、岡田監督は「門別はそら普通通りいくよ。そらそうやん。長嶋茂雄デーやのに、そら門別いかんと」とニヤリ。メモリアルゲームに高卒2年目の左腕を抜てきする。

ゴールデンウイークも重なる記念試合。注目度の高まりも予想されるが、門別は重圧について「全くないです」と泰然自若だ。今季初登板も3月30日の敵地巨人戦。1回1安打無失点の危なげない投球を見せ、伝統の一戦の雰囲気はすでに把握済みだ。当日は開幕投手戸郷との投げ合いが予想される中、1歩も引かない覚悟だ。

「あまり戸郷さんから点を取れているイメージはないので、自分も点を取られないように。そこで初勝利したいなと思っているので、しっかり投げ切れれば」

好右腕に投げ勝ち、プロ初勝利を飾りたいところだ。

「先発予備1番手」として待機してきた今季は中継ぎとして開幕1軍入り。3試合無失点を継続し、5日からは再び2軍で先発調整を続けてきた。金曜日の先発マウンドを守ってきた青柳が前回登板で4回途中KOされ、27日に出場選手登録を抹消。いよいよ巡ってきたチャンスだ。

「ずっと先発したいという気持ちだった。チャンスをもらえてうれしいのと、しっかりここで結果を残さないといけないと思う。残せるように、気持ちを作っていきたい」

この日は室内練習場での往復ダッシュなどで調整。念願の先発マウンドに向け、入念に状態を仕上げていく。【波部俊之介】

◆長嶋茂雄DAY 巨人は5月3日の阪神戦を、球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として行う。永久欠番「3」をユニホーム右袖、キャップ、ソックス側面に施した特別仕様のものを着用し、試合に臨む。なお同28日ソフトバンク戦を「王貞治DAY」として開催する。

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