元宝塚宙組トップスター姿月あさと(54)が「昭和の日」の29日、東京・千代田区の大手町三井ホールで、コンサート「昭和歌謡祭」を行い、原田悠里(69)がゲスト出演した。昭和歌謡にスポットをあてた公演を19年にスタートし、今年で6回目。

幕開けは笠置シヅ子さんのヒット曲「東京ブギウギ」。姿月は「昭和の歌謡曲で楽しいひとときを過ごしてください。昭和は良い歌がいっぱいある。今は昭和歌謡曲ブームで私は時代の先端をいっています」と笑顔であいさつ。ブギウギのノリノリサウンドで会場が盛り上がった後で原田が呼び込まれ、高峰秀子さんの「銀座カンカン娘」をデュエット。姿月は「尊敬する大先輩です」と紹介した。

2人は数年前、共通の知人を通じて知り合い意気投合。以来、お互いの公演を見に行くなどの交流を続けてきた。身長で約20センチの差があり、「私が15センチのピンヒールを履いても、姿月さんも高いヒールを履くから結局は変わらない」と原田。ステージではセクシーなミニスカで「靴は高くスカートは短く! 安心してください。ちゃんと(下着を)履いていますから」とジョークでも盛り上げた。

その後は姿月が「二人でお酒を」「かもめが翔んだ日」「TOKIO」など、昭和を彩った名曲の数々を続けた。

後半では演歌もラインアップに加わり、姿月が八代亜紀さんの「雨の慕情」や島倉千代子さんの「人生いろいろ」を歌えば、和服に着替えた原田は「着物だと地に足が付いた感じで落ち着きます」と笑顔を見せながら、自身のヒット曲「木曽路の女」「津軽の花」や新曲「中山道」などで自慢の声を響かせた。

宝塚と演歌の“異色コラボ”の最後を飾ったのは北島三郎の「まつり」の大合唱。令和の新時代に、ジャンルを超えた約2時間半のステージを届けた。