日本ハムのパトリック・マーフィー投手(28)が好救援で来日初勝利を挙げた。「自分もゼロで抑えれば、きっとチームが点を取ってくれるだろうと信じていた」。0-0の8回に登板。宗、西川、セデーニョという上位打線を相手に最速155キロの直球を軸に3者凡退。信じた通りに、その裏に郡司の決勝打が飛び出して白星が舞い込んだ。

指揮官も、自分のことを信じていてくれた。4日前の25日。楽天戦(楽天モバイルパーク)の試合前練習中に、新庄監督から呼び止められた。「新庄さんが言ってくれたのは『信じている』ということ。前の悪い登板(17日ソフトバンク戦で2失点)を忘れて『気持ちを切り替えていこう』というポジティブな会話をしてくれた」。その日の登板から3試合連続無失点だ。

新庄監督も「マーフィー、初勝利。うれしいですね」と笑顔。続けて「マーフィーを、これから8回で育てようかなと思っている」と先発再転向の金村に代わる新セットアッパーに据えて、さらにポテンシャルを引き出す方針を明かした。マーフィーも「すごくうれしい。いい結果を残したい」。これからも信頼に応え続けていく。【木下大輔】

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