オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの高山俊外野手(31)が逆転サヨナラ2ランで存在を示した。

2-3の9回裏無死一塁から、右翼に勝負を決める今季第1号。昨季まで阪神に8年間在籍し、16年に新人王を獲得したバットマンがNPB復帰へのろしを上げた。

「打った瞬間、行くかな、と」。

試合後、お立ち台に上がった高山は淡々とした口調で笑みを見せた。1点ビハインドで迎えた9回、ロッテ永島田の高めの直球を捕らえる。生還すると、本塁付近でチームメートの手荒い祝福を受け、表情を崩した。

前日28日は5番指名打者で4打数無安打。この日は7回に代打で出場し、左翼に入った。「スタメンではないが、絶対にチャンスが来ると思って準備していた」。開幕から31試合目での第1号に橋上秀樹監督(58)は「右投手が来たら使おうと思っていた。本来のスイングができつつある」と評価した。

阪神時代は巧みなバットコントロールに定評があった。7月いっぱいまでが支配下登録期限のNPB復帰が当然、第一目標にある。「良いときもあれば悪いときもある。その中で結果を出すことを考えている」。1試合ずつ集中する姿勢を貫く。【斎藤慎一郎】

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