セレッソ大阪の主将DF山下達也(36)が29日、U-23アジア杯カタール大会日本代表の同僚、DF西尾隆矢(22)へ心からのエールを送った。

「僕が客観的に見ていても、あの世代で、リュウヤはいろんな面でずぬけていると思う。そういう意味では本大会に行っても、あいつの力が絶対に必要になってくる。1からアピールしてほしい」

日本は同日午後8時半(日本時間30日午前2時半)から、イラクとの準決勝に臨み、勝てば8大会連続となるパリ・オリンピック(五輪)の出場権を獲得できる。

1次リーグ初戦中国戦での一発退場による3試合の出場停止処分が解ける西尾は、イラク戦で先発の可能性がある。

C大阪で同じセンターバックを務め、兄貴分の山下は、西尾のことを「性格はまじめ」「セルフコントロールができない選手ではない」と、中国戦の肘打ちによるレッドカードを残念がったものの「さらに成長できるチャンス。大阪人独特の、それ(逆境)を明るさに変える力も持っている選手。大丈夫」と信頼感を示した。

山下はJ1通算147試合7得点の実績を誇る大ベテランで、故障などの影響で22、23年と2年連続でリーグ戦の出場がなかったものの、今季は3月2日アウェー鹿島戦の途中出場で復活を遂げ、首位に立つC大阪の最終ラインを日々の練習から支えている。

「今のC大阪は強いと思う。メンタル的にも、さらに自信がついてきている。僕もチャンスあれば、行きたいです」

次節5月3日のホーム札幌戦も迫っており、日本では夜中の試合になる西尾の試合は「見ないですね」と苦笑いした山下は、あくまでも後輩の活躍を信じている。