休刊のレコ芸 「熱い声受け」 ウェブでの復活へ資金クラファン

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「レコード芸術ONLINE」のイメージ図=音楽之友社提供
「レコード芸術ONLINE」のイメージ図=音楽之友社提供

 昨年7月号で休刊し、71年の歴史に幕を下ろした音楽雑誌「レコード芸術」(レコ芸)が復活に向けて動き出している。クラシック音楽の新譜について、批評や情報発信を展開するウェブマガジン「レコード芸術ONLINE」として生まれ変わるために、出版元の音楽之友社がクラウドファンディング(CF)を実施。45日間で2000万円以上の資金調達を目指し、支援を募っている。【須藤唯哉】

クラファンは5月24日まで募集

 クラウドファンディングはCFサイト「CAMPFIRE」で5月24日まで募集している。

 同社は昨年4月、原材料費の高騰や雑誌業界を取り巻く状況の変化などを理由にレコ芸の休刊を発表。その後、存続を求めるオンラインの署名活動が起こり、同社に嘆願書が寄せられるなど反響は大きかった。亀田正俊・取締役執行役員は「多くの熱い声をいただいた。音楽之友社が音楽文化やレコード文化に対して長年背負ってきた役割や貢献を改めて確認でき、やはり何かしなければならないと思った」と語る。

「新たな雑誌を作るつもりで」

 その末にたどり着いたのが、オンライン上での再スタートだった。現在はCDやレコードのみならず、ストリーミングによる定額制の音楽配信が急伸し、音楽の聴き方は多様…

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