元大阪府知事、元大阪市長だった弁護士橋下徹氏(54)が29日、フジテレビ系「めさまし8」(月~金曜午前8時)に生出演。28日投開票の衆院東京15区補選の一部で選挙妨害と思われる行為があったことについてコメントした。

橋下氏は「選挙って、言葉による戦(いくさ)なので、言論については可能なかぎり許さなければいけないというのは原則。言葉だけでやりあっているのなら選挙妨害にはならないと思います」とし「僕も、党名あえて言いませんけれども、自宅前でずっとやられました、ある党に。でも言葉でやる以上はしょうがないかな、とも思うんですが」と話した。

それでも、橋下氏は「今回に関しては摘発してもらいたい、摘発すべきだと思います」と断言し「選挙妨害罪というのは、言葉による非難とかとかそういうことではなくて、行動が暴行や威力を用いた、それと集会や交通の便を妨げたなど行動について行き過ぎといった時には摘発対象になる」と語った。

東京15区補選に出馬した作家乙武洋匡氏(48)の応援に立った小池百合子都知事(71)は19日の定例記者会見で「命の危険を感じるような場面もあった。経験したことがない選挙妨害が発生している」と発言していた。

橋下氏は「東京15区の選挙、こういうことが認められるってことになると全国の選挙に影響する」と語り「警察はよく我慢されたと思う。期間中は選挙運動の自由を守る、ということで摘発は控えていたと思う。通常、こういう場合は選挙後にやります。言論の自由を守れ、という反対意見もあるかも分かりませんけど、警察は頑張って摘発してもらいたい」と言葉に力を込めた。

番組では今月18日に警視庁が政治団体「つばさの党」の候補者ら3人に、他の候補者の街頭演説を妨害した公職選挙法違反の疑いで警告をしたことも伝えた。番組MCの俳優谷原章介(51)は「小池さんは候補でもなかったのに自宅前で街宣活動、通ったというのなら分かるけど、ずっと滞留して街宣活動となると行き過ぎな感じはしますね」とも話した。