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29日の外国為替市場の円相場は、円が対ドルで一時急騰した。政府・日銀が為替介入を実施していれば、2022年10月以来となる。
円相場は同日午前、一時1ドル=160円台を付けた後、159円台で推移していたが、午後1時すぎから急速に円高が進行。一時155円台前半を付け、この日だけで4円以上の大きな変動幅となっている。
日銀は26日の金融政策決定会合で現行の低金利政策の維持を決めた。これに対し、経済が底堅く推移する米国では米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退。日米の金利差は大きい状況が続くとみて、低金利の円を売り、金利の高いドルを買う取引が活発化。円安に歯止めがかからない状況となっていた。
市場では、急速な円安の進行を受け、政府・日銀が為替介入に踏み切るとの警戒感が高まっていた。
前回の円買い・ドル売りの為替介入は、22年9月から10月にかけて、1ドル=145~151円台を付けた際に計3回実施された。【成澤隼人、ワシントン大久保渉】
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