フランス1部のパリ・サンジェルマンが28日、3連覇を達成し、史上最多の12度目の優勝を手にした。

パリ・サンジェルマンは27日にル・アブールと引き分け、優勝はお預けになっていたがこの日、2位のモナコがリヨンに2-3で敗れたため、残り3試合で勝ち点差12となり、優勝が決まった。今季限りでパリ・サンジェルマンを退団するエースFWエムバペ(25)にとって、有終の美を飾る優勝となった。

エムバペはクラブの6度の優勝に貢献しているが、今季限りで退団し、スペイン1部レアル・マドリードとの契約が有力になっている。

今季から就任したルイス・エンリケ監督の下、リーグでわずか1敗。首位を独走した。今節のル・アブール戦も1-3で敗戦が濃厚の中、後半33分から2発を決め、同点に追いつき、優勝につなげた。指揮官は「我々が負けていたのに、応援し続けてくれた。サポーターのおかげで、後に引き分けに持ち込み、リーグ優勝を果たすことができた」と、サポーターに感謝した。

昨季までは、サポーターとの溝が顕著だった。昨季は、FWメッシ(36=現インテル・マイアミ)がストラスブールに同点弾を決め、11度目の優勝を決めたにもかかわらず、サポーターはブーイング。2年前も、サポーターがホームのスタジアム・パルク・デ・プランスで無言の抗議をした。

今季は、昨季とは対照的に、サポーターとクラブの一体感が表れての優勝だった。