【ドーハ28日=佐藤成】U-23(23歳以下)日本代表が29日、パリオリンピック(五輪)アジア最終予選兼アジアカップ(杯)カタール大会準決勝イラク戦に臨む。チームは28日、冒頭15分以外を非公開にして、23人全員がドーハ市内で最終調整した。

27日に1人だけホテルでコンディション調整をしたMF山本理仁(22=シントトロイデン)は、「昨日よりは回復しましたし、いい状態です」と快調をアピールした。

負けたら終わりの準々決勝カタール戦よりは、負けても3位決定戦や大陸間プレーオフが残っている準決勝は重圧が軽いといいつつ「ここで勝たなきゃいけないですし、1発でしっかり勝ち切って、オリンピックの切符を掴みたい」と宣言した。

大岩ジャパン発足以来、主軸としてチームを引っ張ってきた。その集大成が明日となる。「いろいろな強豪国とやったり、アジア1次予選で難しい戦いをしてしまったり、いろいろな経験がありましたけど、そういった経験をこのためにしてきたので、しっかりと自分たちの積み上げてきたものを出せたらいいなという風に思います」とうなずいた。

イラクは、今年1月にA代表がアジア杯カタール大会で敗れた相手だ。「2連敗はできないと思うので、必ず借りを返したいなという風に思います」と力強く語った。