「規模小さい公演も見てくださりうれしい」 旭日小綬章の加藤健一さん

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俳優の加藤健一さん=東京都練馬区で2024年4月25日、新宮巳美撮影 拡大
俳優の加藤健一さん=東京都練馬区で2024年4月25日、新宮巳美撮影

 「大劇場でメディアの注目を集めるわけでもなく、規模の小さい公演をする私たちの芸術活動まで、ちゃんと見てくださりうれしいです」と喜んだ。

 高校を卒業後、サラリーマン生活を経て「劇団俳優小劇場」の養成所に入った。師である演出家の故早野寿郎から言われた言葉が忘れられない。「舞台役者っていうのはね、芸術の女神の衣の裾に、一瞬でもいいから触れようとして、ずっとジャンプし続ける人たちなんだよ」

 以来、舞台一筋。「熱海殺人事件」「蒲田行進曲」など、つかこうへい事務所の代表作に出演し、1980年には自身の事務所を設立。プロデューサーを兼ねながら40年以上、やりたい芝居を作り続けてきた。

 5月に東京・本多劇場で幕を開ける喜劇「二人の主人を一度に持つと」に出演する。「召使役として、2人の主人の間を走り回ります」。健康な体が資本。「お客様には元気を持ち帰ってもらいたい。そのためには、俳優も元気でなければいけません」【広瀬登】

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