ロッテ期待の若手が連敗脱出への口火を切った。3回、8番安田尚憲内野手(25)が「昨日から当たりは悪くなかったので継続して打席に立ちました」とカウント1-2から強振し、腰痛から復帰後初安打となる右前打。直後に満員の右翼スタンドから響いた“安田コール”が、猛攻の合図となった。この回一挙5得点で、ロッテは今季最多安打タイの15安打、今季最多の10得点。貧打解消で連敗を7でストップした。

連敗脱出のキーマンに挙げられていた。安田は6連敗で迎えた前日27日に1軍復帰。吉井監督からは「彼が頑張ってくれないとチームも多分、よみがえらないと思う」と期待をかけられていた。前日4打数無安打だった安田が右前打で出塁すると、そのまま流れをたぐり寄せ、2死一、二塁からポランコ、ソト、角中、佐藤と4連打。吉井監督も「安田と山口が打てば、このチームはいい方向に行くと思っている。今日は山口はすっとこどっこいでしたけど、安田は頑張ってくれた」と評価した。

チームは23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以降、5安打以下の試合が4試合続いていた。ロッテの連続5安打以下は63年6月の6試合が最長で、5試合も76年6~7月にあるだけ。もし、5安打以下ならば48年ぶりの貧打記録になってしまうところだったが、チーム一丸で食い止めた。安田は「長打も出ましたので、こういった2ベースとかホームランとかがもっと増えていくように頑張っていけたら」と力を込めた。約1週間、苦しい中で応援し続けてくれたファンに、最高のゴールデンウイークを届ける。【星夏穂】

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