東京ヴェルディがホームでアビスパ福岡と0-0で引き分けた。

後半アディショナルタイム。ラストワンプレーでカウンターを仕掛け、FW山見のパスからFWチアゴ・アウベスがGKと1対1となった。しかし右足シュートはGK村上にセーブされて試合終了。城福監督は頭を両手で抱えた。

試合後の会見では、冒頭に「勝ち点1に終わった悔しさ押し殺してサポーターが我々に背中を押すような声と拍手をいただけたことはありがたく思いますし、彼らに対して勝利を届けられていないことをあらためて悔しく思います」と話した。

城福監督が掲げた問題点は2つ。前半のボール支配率は70パーセントにも及んだが、攻めきれなかったこと。もう1つは後半20分頃から押し込まれて耐える時間が長くなったことで疲弊し、前に出て行けなかったことを上げた。

前節の川崎フロンターレ戦に続き、2試合連続の無失点と守備では集中力を切らさず奮闘した。

「我々のポゼッションのミスを突いて、カウンターを仕掛けるのがアビスパ福岡さんの狙いだった。そこで仕留めてくるクオリティーがある中で、ミスを恐れずに攻めていく。リカバリーパワーを出す必要のないほどやりきればいいが、そこをやりきれる回数が少ない。だからこそシュートの本数も少ない。そこの課題は改善しなきゃいけない。ただ我々のミスを全員でカバーする意識高くできている。これは続けたい。課題と成果が明確になっている。今日出たものはしっかり次につなげていきたい」

途中出場したFWチアゴ・アウベス、山見大登、袴田裕太郎については「特長を出してくれた」と評価した。攻撃陣やボランチのところのバックアップメンバーを含めた底上げが急務となっている。

「背骨の部分、ボランチのところ、先発陣に代わってもおかしくない選手を育てていかないといけない。夏場の連戦が続く時にバージョンアップする上では課題です。待ち望んでいるし、僕らも努力しなければいけない。J1は最後の15分で出てくる選手の経験値とクオリティーが違う。我々がそこと対等にやろうとすると成長することが求められる。そこは辛抱強くやっていく。そこさえできればかなわないチームというのはない」

質も量も日本一という練習で選手を鍛え上げ、選手層を厚くしていく思いを強くしていた。

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