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イスラエル・ハマス戦闘

パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルへの戦闘を開始しました。

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イスラエル、人質解放なら恒久停戦議論の用意 ハマスに提案 米報道

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ガザ地区中部デールバラハへのイスラエル軍の攻撃後、破壊された建物付近で救助に当たる人々=2024年4月27日(ゲッティ=共同) 拡大
ガザ地区中部デールバラハへのイスラエル軍の攻撃後、破壊された建物付近で救助に当たる人々=2024年4月27日(ゲッティ=共同)

 米ニュースサイト「アクシオス」は27日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘休止などを巡る間接交渉で、人質解放後に恒久的な停戦を議論する用意があるとイスラエルがイスラム組織ハマスに提案したと報じた。昨年10月の戦闘開始以来、イスラエルが恒久的な停戦の意思を示したのは初めて。

 アクシオスによると、イスラエルは26日に実施された協議で、ハマスが人質を解放すれば「ガザの持続的な平穏の回復」について話し合うという新たな提案を仲介国エジプトを通じて行った。恒久的な停戦はハマスがこれまでの交渉で要求していたが、イスラエルは一貫して応じてこなかった。

 提案には他にもガザ北部への避難民の帰還など、ハマスの要求が多く含まれているという。イスラエル当局者はアクシオスに対し「我々は妥結に向けて真剣に交渉に臨んでいる」と強調。「(人質を解放すれば)次の段階に進み、戦争を終わらせることが可能だとハマスは理解すべきだ」と述べた。

 イスラエルのカッツ外相も27日、地元テレビのインタビューで、ハマスとの人質解放交渉が合意に達した場合、「ガザ地区南部ラファへの地上侵攻を停止するだろう」と語った。一方、ハマスは同日、拘束している人質男性2人の映像を公開。撮影場所は不明で、男性の1人は「ストレスが多く怖い」と涙を流していた。間接交渉が進む中、双方の激しい駆け引きが続いている。【国本愛】

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