ゴール欠乏症だった川崎フロンターレが5試合ぶりの得点を奪ったものの、無念の引き分けに終わった。2試合連続の引き分けで、5戦未勝利(3分け2敗)となった。

試合を動かしたのは、後半開始と同時に投入されたFW小林悠(36)だった。1点を追う状況で同20分、CKから最後は右足で今季8試合目で待望の初得点。

J1通算140得点目を決めて歴代単独7位に浮上した。これまでFW三浦知良と139得点で並んでいた(歴代1位はFW大久保嘉人の191得点)。

しかし、その9分後に小林に筋肉系の故障が発生したもようで、担架で運び出されるアクシデント。代わりにFW山田新(23)が投入されたが、そのわずか約30秒後の後半29分、山田がファーストタッチの右足で一時は勝ち越し点となる今季3点目を決めた。ミラクルな試合運びだった。

だが、その1分後の失点で結局は2-2のドロー。

それでも、鬼木達監督(50)は「どんな勝ちでも取ろうと挑んだので悔しいが、選手の頑張りの部分では少しずつ、しっかり前進している」と前向き。

1度は先発メンバーに発表されていたGKチョン・ソンリョン(39)が試合直前のけがで、急きょGK上福元直人(34)が先発。多くのスーパーセーブを見せた代役守護神に、指揮官は「普段から、どれだけ準備していたかというところ。それがピッチに表れた。頼もしい」と称賛した。

白熱戦の末、今季通算2勝3分け5敗で勝ち点9の16位。次こそ6試合ぶりの今季3勝目を目指す。

【動画】ストライカーはしたたかに狙う…川崎F小林悠が三浦知良を抜きJ1通算140ゴール

【動画】川崎F家長昭博の強さ、最後は山田新が仕上げた

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