98年度生まれの黄金世代、天本ハルカ(25)が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算20アンダー196でツアー初優勝を飾った。黄金世代では15人目の優勝者となった。

佐久間朱莉、尾関彩美悠とともに首位から出ると、3番でバーディーを奪って単独首位に立つ。8番から4連続バーディーで後続を一気に突き放した。その後、差を詰められる場面もあったが、17番パー5ではバーディーを奪取。最終18番パー3は約2・5メートルのパットをねじ込んでバーディー締め。最後まで攻めの姿勢を貫き、悲願の頂点に立った。

「緊張感の中、ギャラリーのみなさんの声援に支えられました。これからたくさんの優勝をあげられる選手になれるよう頑張っていきます」

今季は開幕からの8試合でトップ10が6回。前週までメルセデス・ランキングは5位につけていた。好調を維持し、この日の優勝につなげた。

プロテストを2017年から毎年受け続け、23歳になった21年に5度目の受験で合格した苦労人。プロツアー2年目の昨季はメルセデス・ランキング43位で初めてシード権を獲得した。

黄金世代では15人目の優勝者。大器晩成の25歳は、今週米ツアーで優勝争いを繰り広げる畑岡奈紗、19年全英を制した渋野日向子、昨年日本オープンを制した原英莉花ら、先を行く同年代ライバルとの差を一歩一歩縮めていく。

▼黄金世代の優勝者(※は米ツアーを含む)

★畑岡奈紗  11勝※

★小祝さくら 9勝

★勝みなみ  7勝

★渋野日向子 7勝※

★原英莉花  5勝

★大里桃子  2勝

★新垣比菜  1勝

★河本結   1勝

★浅井咲希  1勝

★植竹希望  1勝

★高橋彩華  1勝

★吉本ひかる 1勝

★小滝水音  1勝

★臼井麗香  1勝

★天本ハルカ 1勝

8勝前々週は植竹希望、前週は高橋彩華と、同じ黄金世代が初優勝。流れに乗って上位を目指す。申ジエが6アンダーで単独首位。高橋が首位に1打差の2位。3週ぶり復帰の西郷真央と前年覇者の上田桃子は2アンダーで9位につけた。