岸田首相より人気? 林官房長官の「独自外交」 外国要人と親睦

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シンガポールのバラクリシュナン外相(左)と握手する林芳正官房長官=首相官邸で2023年12月15日午後4時59分、竹内幹撮影
シンガポールのバラクリシュナン外相(左)と握手する林芳正官房長官=首相官邸で2023年12月15日午後4時59分、竹内幹撮影

 岸田内閣の要の官房長官を務める林芳正氏(63)が官邸内で存在感を高めつつある。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題で官房長官を事実上更迭された松野博一氏(61)の後任として、昨年12月に緊急登板。外相経験者として自身を目当てに官邸を訪れる外国要人と親睦を深めるなど、独自の「官邸外交」を展開している。

 昨年12月15日午後5時。前日に官房長官に就任したばかりの林氏が日ASEAN特別首脳会議に出席するため来日中だったシンガポールのバラクリシュナン外相を官邸の会議室に笑顔で迎え入れた。そして得意の英語を駆使し、経済や国際情勢など幅広い分野についての意見を交わした。林氏周辺によると、そもそもバラクリシュナン氏と林氏は旧知の仲で、この日に一議員として面会する予定が入っていたという。しかし、前日に官房長官就任が決まったため「長官への表敬訪問という形で急きょ会議室を取って予定を入れ込んだ」(官邸関係者)。この日を境にして…

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