【アルワクラ26日(日本時間27日)=佐藤成】日本を率いる大岩剛監督(51)は、準決勝の相手がイラクに決まり、個の突破とセットプレーを警戒した。

1-0で勝利したベトナムとの準々決勝を視察。開幕前に行った非公開の練習試合では1-0で勝利したが「組織力というより個の単独のパワフルさやスピードは注意しないといけない。あとはセットプレー。センターバックにヘディングの強い選手がいるので、そういう準備はしたい」と気を引き締めた。

この日のイラクは、5バックで守り固めてきたベトナムの守備に手を焼いた。それでも10番のFWニハドや1~2月にA代表のアジア杯にも出場した7番MFアリらの個人技でゴールに襲いかかった。PKによる決勝点で4強入りを決めたラディ監督は「選手は五輪に向かって正しい道を進んでいる」と胸を張った。日本に「アジア、世界でも一番強いチームの1つ」と敬意を示しつつ、「攻撃を止めたい。勝ってパリに行きたい」と意気込んだ。