3位リバプールのMF遠藤航(31)はアウェーのウェストハム戦に先発出場し、後半34分までプレーした。チームは2-2で引き分け、2戦勝ちなしで勝ち点75。優勝争いから後退した。

首位アーセナル(勝ち点77)、2位マンチェスター・シティー(同76)との熾烈(しれつ)な優勝争いに踏みとどまるには勝利のみが求められた一戦。遠藤は中盤の底で小気味よくパスをつなぎ、チームは序盤から80%近いボール保持率を記録した。

ただ、遠藤は前半30分に相手のカウンターを反則で阻止。体を張ったプレーだったが、今季リーグ戦9枚目のイエローカードを受けた。チームはゴールまでたどり着けずにいると、前半終了間際にCKから失点。FWボーウェンに今季16ゴール目をヘディングで決められた。

負けられないリバプールは後半開始と同時に反撃。3分にDFロバートソンが同点ゴールを決めた。敵陣ペナルティーエリア内まで押し込み、FWルイス・ディアスの左からのパスを、巧みなトラップから左足をコンパクトに振ってネットを揺らした。同20分には逆転に成功。セットプレーからFWハクポがシュートを放ち、それが相手に当たってそのままゴールへ。記録はオウンゴールとなった。

その後も好機をつくったが、ウェストハムのGKアレオラの好守に阻まれた。すると、後半32分に一瞬の隙を突かれて失点。ボーウェンのクロスをFWアントニオに頭で合わせられた。2-2と追いつかれた2分後に3人同時に交代。そこで遠藤は退いた。

途中出場のFWサラーとヌニェスを中心に勝ち越しを狙うが、2-2のまま終了。手痛い引き分けとなった。